コラム

ダンボール誕生のきっかけは帽子⁈

1856年イギリスにて、波状に段を打った形のボール紙が開発され特許が取得されました。
これを円筒状に丸めてシルクハットの内側に貼り、通気と汗取りのために使用したのが、ダンボールの起源と言われています。

続いてアメリカで、段が伸びてしまうのを防いで波形状を保つために、段の片側に紙を貼り合せた「片面ダンボール」が生まれ、ガラス瓶やランプを巻いて包むために使用され始めます。
その後、片面ダンボールの反対側の波形部分にさらに1枚紙を貼りつけた「両面ダンボール」が考案され、これに断裁と溝切り加工することで、ダンボール箱が生み出されました。

包装用ダンボールは、主にアメリカで発展し1800年代終わり頃までには現在のダンボール箱の原型が出来上がっていたようです。1900年代初頭からは、アメリカでは木箱に代わる包装材として需要が急激に拡大していきました。その後、日本国内でも開発され、普及していきました。

ちなみに、ボール紙の「ボール」とは、英語ではboard(ボード 板の意味)であり、日本人には「ぼおる」と聞こえたために、そう呼ばれるようになったとの説があります。(諸説ありますが・・)