コラム

一般ダンボールと強化ダンボールの違いによる天地圧縮強さの比較

今回は一般ダンボールと強化ダンボールの天地圧縮強さの比較をお伝えします。
ダンボールといっても様々な材質構成があり、表&裏ライナーや中芯ライナーの組み合わせで当社でも100種類以上の材質構成の生産をしております。

その理由は様々な業種・業界のお客様の製品の特性(保護する商品の製品特性や重さや輸送環境など)に合わせて最適な材質構成を設定しているからです。
重量があったり壊れやすい製品を輸送する際や海外発送や輸送環境の厳しい製品の場合は、強度が弱く薄いダンボールだと当然、破損や輸送中の事故の要因となりますよね。一方で軽かったり丈夫な壊れにくい製品に過剰な材質を選定してしまうとコスト増・過剰包装となり大きなムダが発生してしまいます。

当社では包装設計する際の材質選定は、お客様からこれらの情報を得て常に最適な材質選定を行っております。過剰包装にならず、かつ強度不足で輸送・保管中の事故を発生させることがないよう最適な材質をご提案しております。

参考までに、最も流通している箱形状(一般ダンボールですと「A-1式」、強化ダンボールでは「RSC」形状とよく言われます)での天地圧縮強さの強度計算比較をおこなってみました。

今回は、内寸1000x500x1000㎜の場合とします。

【比較対象材質】
(一般ダンボール)
・K5AF
・K5WF
・K7WF
(強化ダンボール)
・AA段(700グレード)
・AAA段(1300グレード)

結果は、すべてダンボールというカテゴリーではありますが、こんなにも大きな強度の違いがあるんです。
K5AFやK5WFは、普段多くの消費者が、よく目にし利用している5ミリと8ミリの段ボールです。K7WFは同じ8ミリの厚さですが、K5WFよりもより強度のある表&裏ライナーを使用しているダンボールになります。

強化ダンボールの2層AA(700グレード)や3層であるAAA(1300グレード)はいかに強度のあるダンボールかということが見てとれます。
主に重量物の海外輸出の際に採用されているもので、昔の主流であった木箱に代わるほどの強度を保持しております。当社は強化ダンボールでは国内トップシェアを保持しているハイプルエースの長野県のファブリケータ―(製造販売代理店)として半世紀にもわたる実績と包装ノウハウを持っております。

ぜひ、採用に向けてご検討の企業様、または詳細な内容についてのお問い合わせは当社までご連絡ください。