コラム
検査
落下試験における条件とは
実際に梱包した商品を落として落下後の状況を確認するのが落下試験です。当社には製品を落下させる落下試験機と、落下時の衝撃強さ(G値)を計る計測機器を設置しています。
包装設計が完了したら、まず試作品を製作し製品を梱包して落下試験を行い製品の破損状況や衝撃強さを検証し、その結果によっては設計の見直しを繰り返しながら最適な包装設計にしていきます。
過剰包装にならず、一方で安全に目的地までお届けできる最適設計をすることは以外に難しいのです。
落下高さは主に重量によって決まり、輸送保管中に万が一落としたり崩れたりしても中身の商品が壊れないということは大事なことですよね。
そのためJIS規格では、製品の仕向け地や輸送保管条件などからレベルⅠ~Ⅳまでを設定し、重量ごとに落下高さがきまっているんです。
*落下試験のみでも承っていますので当社までご相談ください。
レベルⅠ | 転送積替え数が多く、非常に大きな外力が加わる恐れがある場合 |
レベルⅡ | 転送積替え数が多く、比較的大きな外力が加わる恐れがある場合 |
レベルⅢ | 転送積替え回数及び加わる外力の大きさが、通常想定される程度の場合 |
レベルⅣ | 転送積替え数が少なく、大きな外力が加わる恐れがない場合 |
総質量(kg) | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
10未満 | 100 | 80 | 60 | 40 |
10以上20未満 | 80 | 60 | 45 | 35 |
20以上30未満 | 60 | 45 | 30 | 20 |