コラム

ダンボールの材質はどのように決めている!?

一般のダンボールの材質は、まず段(別名:フルート)が大きく分けて4つあります。

①BF(厚さ約3mm) ②CF(厚さ約4mm) ③AF(厚さ約5㎜) ④WF(厚さ約8㎜)
の4種類あり厚みが異なります。

中身の商品特性や重量などの情報から、段が決まったら次に紙質を決めるのですが、波の部分が一段のダンボールは表ライナーと裏ライナーと中芯(波状になっているところ)の3枚の原紙で構成されています。
それぞれの紙質を表ライナーと裏ライナーと中芯それぞれで設定するのですが、その組み合わせが非常に種類が多く、当社で登録されているだけでもざっと100種類を超えます!

ですので、どんな材質にするのかはお客様から様々な情報をお聞きし当社営業マンが設定していきます。安全に目的地まで製品をお届けするためにオーバースペックにならないよう最適な材質を設定しなければいけませんが、今回は当社のお客様から希望積み段数を満たすための材質設定する方法の一例をご紹介します。

1.まず次の2点を確認します

①ダンボールの寸法
②製品を梱包した際の重量

2.負荷係数を決めます

負荷係数とは、荷重による区分(ダンボール箱などの外装容器だけで荷重を負担するのか、内容品・緩衝材・内装容器・外装容器などが複合して荷重を負担するのか、などの状況をヒアリングします。
また、容器の吸湿等による区分も重要な要素となってきます。外装容器が吸湿する恐れがないかあるかなどの状況もヒアリングします。(ダンボールは紙なので吸湿条件により強度に大きな差が出るからです)

そしてライナーと中芯の性能(圧縮強さや破裂強さなどいくつかの指標があります)から積み段数を満たす強度の原紙を選定し材質確定をします。(当社ではそれらを自動計算する表があるので簡単にできますよ)

一度、今の材質が適正かどうか検証してみてはいかがですか?
ご相談は当社まで!